本書は、ドトールコーヒーの創業者、鳥羽博道氏が執筆した書籍となります。
本書のタイトルは、多少大げさな感じがしないわけでもないですが、実は本書の冒頭で「“勝つか死ぬかの気持ちいで物事に当たる”という事業経営の気構え」を指していることが記述されています。
言うまでもなく、ドトールコーヒーは日本を代表するコーヒー・チェーン店の一つですが、最初は喫茶店「カフェ・コロラド」からスタートしたとのことです。また、当日は、喫茶店というと不健全なイメージの店も多く、水商売と言われていたそうです。
そのうような中、「日本の喫茶業を変える」という気概をもって、「健康的で明るく老若男女ともに親しめるコーヒー専門店」を目指して最初の第一歩を踏み出し、ここまで成長させるまでにどのような思いでやってきたのか、が主な内容となっています(2005年に子息に経営承継)。
ご承知の通り、ドトールコーヒーはフランチャイズ・システムでチェーン展開をしており、サービス品質については、いろいろな評価があるかも知れませんが、本書からは
・当時の業界イメージ(逆風)の中で、それを変えようという気概で経営に当たってきたこと
・当時、星の数ほどあった喫茶点の中で、新たな業態にチャレンジし、それをやり続けてきたこと
・“自分の思うこと、ロマン、夢、目標を実現したいのであれば、そのための努力を惜しまない”と
いう「想うことが思うようになる努力(鳥羽氏の信念)」を常に実践してきたこと
がとてもよくわかります。
「何か新しいことにチャレンジしようとしている」、「現状を良しとせず、打破しようとしている」、「まだ一般化していないことを普及・浸透させようとしている」といった方には、特に共感いただけるのではないかと思っています。ぜひ、どうぞご一読ください。
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Consultant Eye - N
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